接近から流します

右から左に流す日々

2021-01-01から1年間の記事一覧

ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』読書メモ①人間の本性を直視せよ

第一章はピーター・シンガーが『現実的な左翼に進化する』において提唱したダーウィニアン・レフトの立場が紹介されている。 現実的な左翼に進化する 進化論の現在 (シリーズ「進化論の現在」) 作者:ピーター・シンガー 新潮社 Amazon シンガーはこの本にお…

ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』読書メモ ⓪まえがき

21世紀の道徳 作者:ベンジャミン・クリッツァー 晶文社 Amazon 前々からこのブログでも何度か引用しているが、「道徳的動物日記」のデビット・ライス氏が晶文社より一冊の本を出版した。その名も『21世紀の道徳』。ふれこみを読むと色々と面白そうな本だった…

ヒトラーがベジタリアンだったとして何なのか?――「100か0」で判断する不毛さについて

ベジタリアンに対する根強い批判に、「ヒトラーもベジタリアンだった」がある。これに対する反論は「いやヒトラーはベジタリアンではなかった」や「ベジタリアンではあったかもしれないが、動物倫理を土台にしたベジタリアンではなかった」などが定番なのだ…

眞子さんの主体性

ラジオでも話した内容だが、最近の眞子さん&小室問題について簡単に触れておきたい。 私の立場はこうだ。小室は人間としても大いに問題のある人間であるように思えるし、最近に俄かに巷を騒がしている職務経歴書の偽造問題が真だとするならば、この男との結…

ひろゆきが酷いのは今に始まったことじゃないんだが

どうやらひろゆきがフランス語を誤翻訳して意味不明な言動を行った後、ツイ消し&ブロックをかけて逃亡するという悲惨な事態になっているらしい。 ひろゆきは以前にも位置エネルギーに関しての言及や、直近ではputainの解釈で狂った言動を繰り返していること…

近況報告 

Twitterで凍結されて数か月が経った。皆さんどうお過ごしだろうか。 凍結に際して数多くの暴言を吐いたわけだが、私は一ミリとも自分が悪かったとは思っていない。 それよりも、ドナルド・トランプがTwitterで凍結された際に、言論プラットフォームの観点か…

「らしさ」から自由になれば良いのか――ジェンダーフェミニズムに欠如している視点

今回、議論の俎上に載せるのはこの本だ。 これからの男の子たちへ: 「男らしさ」から自由になるためのレッスン 作者:太田 啓子 発売日: 2020/08/24 メディア: Kindle版 この本はジェンダーフェミニズムを前提とした議論が非常に平易に議論されている。従って…

ズボラベジのすゝめ(2)食事以外の習慣の重要性

前回、私は次の記事を書いた。今回は、前回の記事では書ききれなかったことについて、もう少し深堀りして書こうと思う。これからヴィーガンになろうと思っている人は参考にしてみてほしい。 votoms13votoms.hatenablog.com さて、今回は運動と睡眠の重要性に…

大卒も高卒も煽りがウザいのでどっちが無謬というわけでもないという話。

私は高校卒業してすぐに夜学に入学して仕事を始めている。従って、感覚的には高卒でもあるし、大卒でもあるという不思議なものだ。 そうであるから、大卒の高卒に対する見下しに似た侮辱も受けたこともあるし、高卒でそのまま仕事についた人間が大卒で入って…