接近から流します

右から左に流す日々

ズボラベジのすゝめ(2)食事以外の習慣の重要性

  前回、私は次の記事を書いた。今回は、前回の記事では書ききれなかったことについて、もう少し深堀りして書こうと思う。これからヴィーガンになろうと思っている人は参考にしてみてほしい。

votoms13votoms.hatenablog.com

 さて、今回は運動と睡眠の重要性について触れていきたい。ヴィーガンを志向しながらズボラにベジタリアンをやっていくにあたって、運動と睡眠ほど重要なファクターは存在しないからである。

 私自身の体験について語ろう。

 私がまだリデュースタリアンだったときのことだ。ちょうど警備員だった頃の話である。自分の計画は、徐々に肉を食べるのをやめていこうと考えていた。しかし、この頃はとにかく挫折しがちだったのである。これは恐らく、警備員の不規則な生活リズムにかなり影響を受けているだろう。私が勤務していたのは1号警備と呼ばれるもので、(正社員だが)時給は740円の薄給極まるものだったのだが、とにかくこの仕事のキツさは睡眠リズムが乱調になることに他ならない。私が入っていた現場ではA勤とB勤に分かれたバディ制のところで、A勤が20時から24時まで仮眠し、B勤が1時から5時まで仮眠する体制であった。これは日によって勤務が変動するので、自立神経にかなり重大な影響を及ぼすものだったと思われる。勤務明けは下番休となり、普通は一日休養なのだが、シフトにどうしても穴が発生するような場合だと、下番した日の夕方から再び夜勤につくという状態もままあった。

 私は下番してから極力睡眠を摂っていたが、とにかく身体の疲れが全然摂れた気がしないのだ。朝方に寝るということもあり、霧島などの焼酎を身体に流し込んで寝るということも相当に影響していたかもしれない。当時はタバコも吸っていたから、そうした部分も睡眠の質を左右したことは当然に考えられるだろう。だが、睡眠リズムが乱調の場合、とにかく身体がアルコール・ニコチン・高脂肪などの短期的で刹那的な快楽を強く求めることも強調された方が良い。不思議なもので、身体に悪い生活規則は、他に身体に悪い習慣を形成してしまう場合が多いのである。これには多くの生物的なバイアスが関わってることは間違いないが、今回は以下の本を紹介させてもらうに留め、割愛させていただく。

 

  さて、そういうわけで警備員時代はとにかく挫折に挫折を重ねてきた。このとき、間違いなく運動不足も加速化しており、愛犬の散歩以外では殆ど運動しなかったと記憶している。何より、運動する気力が全然沸き起こらなかったのだ。正直、このときはタバコ、酒、高カロリーな食事、運動不足とあらゆる意味で悪習慣が悪習慣を呼び込む最悪の時期だった。

 それからしばらくして、私は警備員を辞めた。まず自分の生活リズムを整えることを目指すことにした。自衛官時代にそうだったように、23時に就寝し、6時に起きるという睡眠リズムを確立してから、禁煙治療薬であるチャンピックスを使って禁煙にも成功した(チャンピックスについては以下にリンクを張っておくので、現在禁煙を考えている喫煙者は使用を検討してみるといいだろう)。それからジムに通い、運動する習慣をつけることにした。ここで重要なのは、まず何よりも習慣づけを目的としていることである。自分でも驚くほど、こうした習慣づけが成功したと思う。

 

www.info.pmda.go.jp

www.private-clinic.jp

 睡眠と運動は非常に重要な両輪だった。この2つをしっかり整えた結果、自立神経がかなり整ったと体感している。警備員時代に常に感じていた日常的な強いイライラもなくなり、前頭葉が正常に機能するようになったと思う。結果、私はそこまで脂っこいものではなくとも満足できるようになってきた。実際に動物性を一切食べずとも、食事に満足感が生まれてきたわけである。もちろん、今でも味が濃いものは欲しくなる場合はあるのだが、それは植物性の旨味だけで十分満足できるようになった。ちなみに、最近の私は筋肥大を目的とした筋トレをしているが、運動後はこざっぱりしたものが食べたくなるのは以外でもあった。これは私だけの経験則なので、他人にも同様に通用するのかは不明だが、運動すると脂っこいものを食べたいという衝動が起きにくくなるのを感じている。

 ここから導ける話は、人間とは極めて習慣に左右される動物だということである。単に食事だけクリーンにしても、他が上手くいってなければ成功するのは難しい。特に睡眠リズムの確立は絶対に重要で、これが整っていなければよほどの意志の強さがないと上手くいかないだろう。

  なお、最後の方に運動と睡眠が与える脳への影響について、とても参考になった2冊を挙げておきたい。これからヴィーガンを目指すにあたって、この2冊はかなり参考になるはずである。

 

 

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  • 作者:西野 精治
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